近年、NHKアーカイブスなどで公開される当時のライブ映像やスタジオ演奏を目にした若い世代から、驚きの声が上がっている。テレビ画面の中で淡々とギターを奏でる吉田の姿には、一切の無駄がない。
激しいアクションで観客を煽るわけではない。しかし、さだまさしのボーカルとバイオリンに寸分の狂いもなく寄り添い、完璧なピッチとリズムで楽曲をドライブさせていく。指先のタッチひとつで音色を明暗自在にコントロールするその職人技は、デジタルな音源編集が存在しなかったアナログ全盛期における本物の演奏力を鮮烈に物語っている。