この時期のヒット構造を語る上で欠かせないのが、テレビメディアと映画・音楽の緊密な連携による相乗効果だ。連続ドラマとして放送された作品が劇場版へと展開し、興行収入の記録を塗り替えるビジネスモデルは、この時代に本格的に確立された。
お茶の間のテレビ画面で育まれたキャラクターへの愛着が、映画館という特別な空間で昇華される。劇場には何度も足を運ぶリピーターが殺到し、関連グッズやサントラCDまでもが飛ぶように売れた。メディアの枠組みを超えてカルチャー全体がひとつの大きな渦となって広がっていく現象は、その後のエンタメビジネスに決定的な影響を与えた。