あれほど隆盛を極めたブランドが、なぜ表舞台から姿を消すことになったのか。その真相を探ると、激化する価格競争と親会社の経営環境の変化という二重の荒波が見えてくる。2000年代初頭に勃発した空前の低価格競争において、大手各社が1杯200円台前半という破格の値下げを断行する中、規模の経済で勝るメガチェーンとの厳しい体力勝負を強いられた。
さらに、親会社であるダイエーの経営再建問題が大きな影を落とす。グループ全体の事業再編に伴い、子会社の整理が急速に進行。店舗網の拡大がストップしただけでなく、BSE(牛海綿状脳症)問題による牛肉調達の危機も直撃した。その後、経営権の譲渡や事業態様の変更を経て、かつて親しまれた黄色い看板の店舗は惜しまれつつ全店閉店を迎えたのだった。