箱根駅伝の醍醐味といえば、瞬く間に前を走る走者を抜き去る「ゴボウ抜き」と、過酷なコース条件で叩き出される区間新記録だ。なかでもファンの記憶に深く刻まれているのが、東洋大学時代に5区の山登りで驚異的な激走を見せた「2代目山の神」こと柏原竜二である。急勾配の山道を平然と駆け上がり、トップとの数分差をあっさり逆転してみせた姿は、駅伝史に残る快挙として語り継がれている。
一方、スピードランナーの代名詞として世界へ羽ばたいたのが早稲田大学出身の大迫傑だ。1区での圧倒的なスパートと走りの美しさは、ライバル校を圧倒し、その後の実業団や世界選手権、マラソンでの活躍へと直結した。エースが集う「華の2区」や過酷な「5区山登り」で生まれたゴボウ抜き劇は、単なる順位変動以上の感動を観客に与え続けている。