1982年、テレビ朝日系列で放送が始まった『宇宙刑事ギャバン』で、大葉は主人公・一条寺烈役に抜擢される。銀色に輝くコンバットスーツを纏う前段階、すなわち生身の青年として悪の組織と戦うシーンこそが、この作品の真骨頂だった。
爆破が渦巻く採石場を全速力で駆け抜け、高さ数十メートルのビルや崖から躊躇なく飛び降りる。当時はCG技術など存在しない時代だ。NGを出せば大怪我、一歩間違えれば命を落としかねない極限状態の連続だった。現場スタッフが息をのむ中、彼は笑いながら次々と危険なスタントをクリアしてみせた。この命懸けの熱量があったからこそ、ギャバンは単なる子供向け番組を超えた普遍的な名作として、特撮業界の歴史にその名を深く刻むことになったのだ。