事件の波紋は一瞬で広がり、彼女を待ち受けていたのは徹底的なメディアからの排除だった。テレビ各局からの出演停止、事務所での肩身の狭い日々、そして鳴らない電話。香川県から歌手を夢見て上京してきた少女にとって、その現実はあまりに冷酷で過酷だった。
謹慎期間中、彼女は事務所の部屋の掃除や雑用をこなしながら、文字通り息を潜めて生活した。実家からの仕送りに頼り、1円単位の節約を重ねる日々。表舞台の華やかさとは完全に遮断された暗闇の中で、彼女は自分の犯した過ちの重さと、言葉一つで人間を社会的に抹殺できてしまうメディアの怖さを嫌というほど身に染み込ませていった。