昭和から平成、そして令和へ。文京区の白山通り沿いに佇んでいたかつての本店は、夜な夜なタクシードライバーや地元の学生、遠方からのラバーたちが吸い寄せられる聖地だった。一世紀近くにわたり進化を遂げてきた日本のラーメン文化の中でも、同店が確立した「背脂豚骨醤油ラーメン」のインパクトは突出していた。
こってりと濃厚でありながら、後味には不思議なキレがある。あの独自スープのファンは多く、本駒込・千石エリアの夜の景色そのものを形作っていたと言っても過言ではない。閉店の知らせが駆け巡ったあの日、悲鳴のような声がネット上を埋め尽くしたのは記憶に新しい。