「月命日は何をする日なのか」という問いに対する基本は、命日供養のやり方に沿った丁寧な日常供養です。特別な儀式を大々的に行う必要はなく、以下の3つのステップを中心に行います。
1. 仏壇のお手入れと空間の清掃
朝のうちに仏壇のホコリを払い、仏具を磨き、仏飯器の水を替えます。故人が過ごす空間を清める行為そのものが供養の第一歩となります。
2. 月命日のお供え物と五供(ごく)の基本
仏教における供養の基本は「香・花・灯燭(ろうそく)・浄水・飲食」の五供です。月命日のお供え物としては、炊きたてのご飯、季節の果物、故人が生前好んでいたお菓子などが適しています。
ただし、肉や魚などの「生臭物(なまぐさもの)」、ニンニクやネギといった香りの強い野菜は仏教上避けるのが通例です。個包装のお菓子や日持ちのする果物を選ぶと、供えた後のお下がりを家族でいただきやすくなります。
3. 月命日のお花と線香の選び方
月命日のお花は、菊やカーネーション、リンドウ、トルコキキョウなど、日持ちのする季節の花が選ばれます。トゲのある薔薇や香りの強すぎる百合、花首から落ちる椿などは仏花として避けるのが無難です。近年では、手入れの負担を軽減するために高品質なプリザーブドフラワーを活用する家庭も増えています。
月命日の線香に関しては、煙が少なくほのかに白檀や沈香が香る微煙タイプが集合住宅を中心に選ばれています。線香をあげる本数や作法は宗派により異なりますが、一般的な本数は1〜3本です。火を消す際は息を吹きかけず、手で扇いで消すのが絶対のマナーです。