越路吹雪(本名:内藤美保子、旧姓:河野)は、1924年(大正13年)2月18日、東京市麹町区に生まれました。愛称は「コーちゃん」。幼少期から歌と踊りに非凡な才能を見せ、1937年に宝塚音楽歌劇学校(現・宝塚音楽学校)に入学しました。
宝塚歌劇団(27期生)では男役として頭角を現し、持ち前の長身とハスキーで魅力的な歌声、豊かな表現力で瞬く間にトップスターの座へと上り詰めます。戦中・戦後の混乱期において、彼女の明るく華やかな舞台は多くの人々に希望を与えました。
1951年に宝塚を退団した後は東宝に所属し、映画や舞台へ本格的に進出します。本場パリで触れたシャンソンに強い衝撃を受け、日本にその魅力を持ち帰る決意を固めました。1965年からスタートした日生劇場でのロングラン・リサイタルは毎年の恒例行事となり、チケットが入手困難を極める伝説のステージとして日本の演劇界に金字塔を打ち立てました。