ベルリンのアトリエを拠点に活動を本格化させて以降、彼女の創作活動は新たな成熟期を迎えている。元アナウンサーという日本国内での過去の肩書きは、欧州の現代アート業界においては通用しない。その厳格なフラットさの中で、彼女は自身のルーツである東洋的な感性と、ベルリン特有のオルタナティブな空気感を融合させ、現代美術の新たな領域を切り拓いてきた。
現在進行中のプロジェクトでは、これまでの平面作品の枠を拡張し、空間全体を用いたインスタレーションや、大型キャンバスを用いた連作が欧州各地のギャラリーで注目を集めている。単に描くことにとどまらず、社会的なメッセージや自己と世界の境界線を問うアプローチは、現地の批評家たちからも高い評価を獲得した。異国で孤独に磨き上げられた彼女のクリエイティビティは、今まさに国際的なアートシーンの文脈へと接続されている。