彼女の歩みを語る上で、1990年代に日本の音楽シーンを揺るがしたSPEEDとしての功績は外せない。名門事務所であるライジングプロダクションのもとでデビューを果たし、デビュー曲『Body & Soul』はリリース直後から空前のブームを巻き起こした。平均年齢13歳強という若さでありながら、圧巻の歌唱力と躍動的なダンスパフォーマンスでJ-POP界の頂点へと駆け上がった。
ミリオンセラーを連発し、全国ツアーやドーム公演を大成功させた記憶は、今なお多くの人々の心に刻まれている。しかし、若くして社会的な大成功を収めた代償は小さくなかった。過密なスケジュールとメディアの猛烈な過熱報道は、10代の少女たちに計り知れない重圧を与え続けた。その眩い光の陰には、常に早熟なスターゆえの葛藤が存在していた。