円形脱毛症の原因はストレスだけではない?自己免疫疾患の真実と最新治療法

円形脱毛症の原因はストレスだけではない?自己免疫疾患の真実と最新治療法

円形脱毛症の原因はストレスだけではない?自己免疫疾患の真実と最新治療法の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

「ストレスを自覚していないのに円形脱毛症になった」「しっかり休息を取っているのに抜け毛が止まらない」という当事者の戸惑いは、臨床現場で毎日のように聞かれます。医学的な観点から言えば、円形脱毛症の主因は自己免疫疾患です。

通常、私たちの身体を守る免疫系(主にCD8陽性Tリンパ球)は、外部から侵入したウイルスや細菌を排除する役割を担っています。また、毛根を包む「毛包」は、免疫細胞からの攻撃を受けないよう「免疫特権(Immune Privilege)」と呼ばれる特殊なバリア機能で保護されています。

ところが何らかの誘因によってこの免疫特権が破綻すると、T細胞が成長期にある毛包組織を「異物」と誤認して一斉に攻撃を開始します。攻撃を受けた毛根は急激に炎症を起こし、毛周期が強制的に成長期から休止期へと移行するため、根元からブツブツと毛髪が抜け落ちてしまうのです。

精神的負荷(円形脱毛症 ストレス 原因説)が完全に無関係というわけではありません。自律神経の乱れや交感神経の過緊張は、免疫バランスを崩す「引き金(トリガー)」として機能することが分かっています。しかし、それはあくまでドミノ倒しの最初の一押しに過ぎず、本体は免疫系の機能異常であることを理解することが、誤った自己責任論から抜け出す第一歩となります。

鈴木 陽菜
Author

鈴木 陽菜

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。