日本のポップカルチャーもまた、この街に漂う独特の緊張感と多国籍な空気を貪欲に吸収してきた。井上三太による伝説的なコミック『TOKYO TRIBE』は、架空のトーキョーを舞台にしながらも、90年代から00年代初頭の原宿・渋谷に実在したストリートギャングや外国人コミュニティの生態を生々しく戯画化して描いた金字塔である。
近年では、Netflixなどのグローバル配信プラットフォームで話題を呼んだクライムサスペンス『TOKYO VICE』のように、東京のアンダーグラウンドと外国人裏社会の交錯をシリアスに描く海外発のコンテンツも増加した。こうした映像作品は、原宿の路地裏に潜む「危うい魅力」を世界中の視聴者に印象づける役割を果たしている。
一方で、YouTube上には「竹下通りの客引きに潜入してみた」といった扇情的な動画が氾濫し、過剰な警戒心を煽るケースも目立つ。フィクションのダークなイメージとソーシャルメディアの誇張された演出が、実態以上に彼らをミステリアスかつ危険な存在として消費させている側面は否めない。