原価割れとは、商品やサービスの販売価格が、それを調達・製造するために直接かかったコスト(仕入れ原価・製造原価)を下回っている状態を指します。通常、商取引では「原価 + 粗利益 = 販売価格」という計算式が成り立ちますが、原価割れが発生すると売上総利益(粗利益)がマイナスになります。
ビジネスやニュースの現場では似たような言葉が飛び交いますが、それぞれのニュアンスと定義には明確な違いがあります。
- 赤字販売:原価割れを含む、損が出る販売行為全般の総称。人件費や家賃などの固定費(販管費)を含めた「総原価」を下回る場合も赤字販売と呼ばれます。
- 投げ売り(意味):採算や将来の利益を完全に度外視し、保有している商品を一刻も早く手放すために極端な安値で売却すること。資金繰りの逼迫や、過剰在庫の処分時に行われます。
- ダンピング(違い):原価割れが「価格と原価の状態」を示すのに対し、ダンピングは「公正な市場競争を阻害する目的で行われる不当な安売り」や「国際貿易において国内価格より著しく安い価格で輸出する行為」を指す法規・通商上の概念です。