江東区毛利および住吉エリアに広がる都立猿江恩賜公園。その南側地区に鎮座する軟式野球場は、区内のみならず中央区・千代田区・墨田区などグラウンド不足に悩む都心周辺のアマチュアチームにとって、喉から手が出るほど確保したい拠点です。現場関係者や長年活動する草野球連盟所属チームへの聞き取り取材によると、土曜・日曜・祝日の昼間帯における猿江公園野球場 抽選倍率は、春から秋のオンシーズンで優に20倍から40倍超を記録するケースが常態化しています。
なぜここまで異常な過密ぶりを見せているのか。その最大の要因は、猿江恩賜公園 住吉駅から徒歩約2分から3分という圧倒的な近さにあります。多くの公営球場が最寄りのバス停から十数分歩かされたり、河川敷の遠隔地にあったりするなか、駅の地下出口を出てすぐベンチに直行できる立地は、審判員や選手が電車で現地集合する社会人チームにとって極めて高い価値を持ちます。
さらに、社会人チームが試合を組みやすい1面単位の独立した軟式野球場が2面(A面・B面)整備されており、外野フェンスが明確に区切られている点も人気を後押ししています。需要が供給を数百パーセント単位で上回り続ける都市インフラの制約が、この「予約が取れない球場」という過熱現象の正体です。