時の経過とともに、世間の記憶はどうしても薄れていく。報道・メディア産業にとっても、災害報道・社会ニュースのテーマをいかに風化させず伝え続けるかは大きな課題だ。
現場から打ち出された最新の捜索状況は、NHKニュースのテレビ枠だけでなく、Yahoo!ニュースをはじめとするウェブ空間を通じて即座に全国へ波及する。コメント欄には、かつての惨事を思い出し、安全対策の徹底を呼びかける声が多数寄せられる。単なる事件・事故の消費に終わらせず、山岳防災の訓戒として語り継ぐこと。現代のメディア空間が果たすべき真の役割は、教訓を社会の共有財産へと高めていく点にある。