ガラス細工や陶器、メタルモチーフなどの帯留めを合わせる場合、結び方のルールが通常とは大きく変わります。帯留めを使用する際は、一般的な太い帯締めではなく「三分紐(さんぶひも)」と呼ばれる幅約9ミリの薄く平らな紐を使うのが基本です。
最大のポイントは、「前で結んでから後ろへ回し、結び目を帯の中に隠す」という手順です。
1. 三分紐に帯留めを通す:あらかじめ帯留めを紐に通しておきます。
2. 前でしっかり本結びをする:帯留めを少し横に避けた状態で、体の正面で三分紐をきつく本結びします。
3. 結び目を背中側へ回す:帯留めを押さえながら、結び目をぐるりと背中側へスライドさせます。
4. 半幅帯の結び目の中に隠す:背中の半幅帯の結び目(文庫結びやリボン結びの胴回り部分)の内側に、結び目と余った紐を完全に入れ込みます。
5. 帯留めを中心に戻す:前側に戻り、帯留めを正面の正しい位置にセットします。
ここで多くの人が悩むのが浴衣の帯締めを配置する上下の位置です。帯締めは、半幅帯の幅の「ちょうど真ん中、または中央より指1本分(約1〜2cm)下」に配置するのが視覚的な黄金比です。上すぎると胸元が詰まって息苦しい印象になり、下すぎると胴長に見えてしまいます。帯留めを中央よりやや下寄りに配置することで、重心が安定し、足が長く見える美しい立ち姿が完成します。