事態が大きく動いたのは、昨年後半に実施された非公開の打ち合わせだった。Netflixが打診した超大型企画に対し、彼女が見せた即断即決のネゴシエーション能力が、米本社のトップエグゼクティブらを唸らせたという。
世界配信を掲げるストリーミングプラットフォーム特有の過酷なクオリティ基準と、現場の表現の自由。この相反する二つを成立させるため、彼女は連日連夜にわたり渡米と帰国を繰り返した。制作陣の一人は「彼女の現場介入は緻密でありながら、決してクリエイターの情熱を殺さない」と明かす。その妥協なき姿勢こそが、今回の参加経緯の決定打となったのだ。