通りとその周辺には、それぞれ独自の哲学を宿した名店がひしめき合っている。食べ比べで絶対に外せない5つの個性を解剖する。
まずは双璧の一角、「宇都宮みんみん 本店」。白菜を主体とした軽やかな餡と、パリッと焼き上がった薄皮の調和はまさに王道だ。何人前でも胃袋に収まる軽快な後味が特徴で、ビールやライスとともに楽しみたい派には欠かせない。
対する「ぎょうざ専門店 正嗣 宮島本店」は、ショウガの鮮烈な風味と野菜の甘みがガツンと主張する力強い仕立て。メニューにはライスもビールもなく、純粋に餃子のみと対峙する職人気質のストイックさが根強い信奉者を生んでいる。
3軒目は「香蘭」。ごま油の風味豊かな厚めの皮が特徴で、看板の焼き餃子はもちろん、サクサクとしたスナック感覚の揚げ餃子や、モチモチの水餃子まで三者三様の食感を堪能できる。
4軒目の「宇都宮餃子館」は、肉汁溢れるジューシーな餡とバリエーションの豊富さが魅力。シソやチーズなど素材の旨味を前面に押し出した創作系も揃い、複数人でのシェアに最適だ。
そして5軒目に挙げたいのが「豚嘻嘻(とんきっき)」。栃木県産ブランド豚「オトメサール」をふんだんに使い、薄皮の中に閉じ込められた濃厚な肉汁と玉ねぎの甘みが口いっぱいに広がる。各店ごとにタレの配合や皮の厚みが全く異なるため、1人前ずつ注文してテンポよく巡るのが通の流儀だ。