メディアでは野党の追及姿勢ばかりが強調されがちですが、民主主義において野党の役割と存在意義は極めて重いものがあります。もし野党が存在せず与党だけの議会になれば、政府の暴走や汚職、税金の無駄遣いを止める手立てが失われてしまいます。
日本の憲政史を振り返ると、政治の腐敗や国民の不満が高まった局面で政権交代の理由と経緯が形作られてきました。1993年の非自民・非共産連立政権の誕生(55年体制の崩壊)や、2009年の民主党への政権交代は、長年続いた政権への閉塞感と「政権担当能力を示した野党の台頭」が合致した結果でした。
なお、すべての政治団体が無条件に国会で同等の発言権を持てるわけではありません。公職選挙法や政党助成法に基づく政党要件と所属議員数には厳格な基準があります。
【法律上の主な政党要件】
・国会議員が5人以上所属していること
・または、直近の国政選挙で全国を通して得票率2%以上を獲得していること
この要件を満たすことで初めて「政党」として国費から政党交付金が支給され、国会内での会派結成や委員会ポストの配分、選挙時の政見放送など、実質的な政治活動の基盤が保障されます。