住まいの使い方で最も人間性が出るのが、洗面所、浴室、トイレといった「水回り」だ。使用後の洗面台に飛び散った水滴をサッと拭き取る、排水口に落ちた自分の髪の毛をティッシュで取り除く。この数十秒の手間を惜しまないだけで、ホストが受ける印象は天と地ほど変わる。
片付けコンサルタントの近藤麻理恵氏が説く「モノや空間への感謝」の精神は、他人の家に滞在するときにこそ真価を発揮する。翌朝起きたら、借りていた布団やベッドのシーツを軽く整え、脱いだパジャマは畳んで自分のバッグの上に置く。多様化する現代のライフスタイルにおいて、空間を慈しむ清潔感は万国共通の信頼の証だ。