スターダストプロモーションとトライストーン・エンタテイメント。日本を代表する二大エンターテインメント企業で看板を張る二人だが、現場で見せる素顔は驚くほど飾らない。映画関係者が口を揃えるのは、二人が揃った際の現場の「空気の良さ」だ。
『仮面病棟』の撮影中、緊迫したシーンの連続で張り詰めていたスタッフ陣を、永野の底抜けに明るい笑い声と、坂口の穏やかな語り口が何度も救ったという。お互いの芝居について深く語り合わずとも、「相手がどう動いても受け止められる」という揺るぎない覚悟が現場に安心感をもたらしていた。ライバルであり、戦友であり、誰よりも理解し合える表現仲間。その希有な距離感こそが、画面越しに伝わる説得力の源泉だ。