突発性難聴の治療において、最も重要とされるのが「スピード」だ。発症から48時間以内、遅くとも1週間以内に適切なステロイド治療などを開始しなければ、聴力が一生戻らないリスクが飛躍的に高まる。しかし、分刻みのスケジュールで動くスターたちにとって、この「数日」を確保することは容易ではない。
「少し耳が詰まった感じがするけれど、明日の生放送が終わるまでは休めない」「ただの疲れだろう」と自己判断し、受診を先延ばしにしてしまうケースが後を絶たない。マネジメント側も、数千万円規模の損害賠償や違約金が発生するイベントの中止を即座に決断するのは難しく、結果として初期治療の黄金期を逃してしまうという悲劇が繰り返されている。