撤退を表明したテスコが国内事業の引き受け手として選んだのが、国内最大手のリテールグループであるイオンでした。
2012年6月、テスコは日本法人「テスコジャパン」の発行済み株式の50%をイオンへ売却することで合意。この取引は、テスコ側が事業再編費用として約4000万ポンド(約50億円)を拠出し、株式を名目上のわずか「1ポンド」で譲渡するという、テスコにとっては損失を限定させるための事実上の救済・引き取り合戦でした。
その後、旧テスコの店舗網はイオンの都市型小型食品スーパー事業に吸収されました。首都圏を中心に展開されていた「テスコ」「つるかめ」などの店舗は、順次「まいばすけっと」やディスカウント型の「アコレ」「ビッグ・エー」へと看板を変え、現在のイオンの都市型ドミナント網を支える基礎へと姿を変えています。現在、日本国内に「テスコ」名義で営業している実店舗は1店舗も存在しません。