「even」と「odd」を使う際には、ネイティブとの会話で誤解を生みやすい危険なトラップがいくつか存在する。Educational Testing Service(ETS)が手掛けるTOEICやTOEFLなどの資格試験でも、こうした多義語の引っかけ問題が出題されるケースがある。
最大の注意点は、「odd」が持つ「奇妙な」「風変わりな」という形容詞の意味だ。"He is odd."という文を「彼は奇数だ」と直訳すると文脈が破綻する。正しくは「彼はちょっと変わっている」という人物評だ。文脈に数字のニュアンスが含まれていない場合、oddはポジティブとは言えない評価を意味することがあるため慎重に扱いたい。
また、「odd jobs(ちょっとした雑用)」や「odd hours(不規則で不便な時間帯)」など、数字から離れたイディオムも多い。一方の「even」も、「even if(たとえ〜だとしても)」という接続詞的表現や「oddly enough(不思議なことに)」といった副詞表現に変幻自在に化ける。数字の話をしているのか、状態や感情の話をしているのかを見極めることが、言い間違いを回避する鉄則だ。