振り返れば、彼のキャリアは常に既成概念の破壊と創造の連続だった。宮藤官九郎脚本の伝説的ドラマ『木更津キャッツアイ』で見せたバンビ役のフレッシュでコミカルな演技は、従来のジャニーズアイドルの枠組みを軽やかに打ち破った。役者としての振り幅の広さは、その後のJ-POP・男性アイドル像における「演技派」のあり方を根底から塗り替えたと言っても過言ではない。
さらに、時代の先を見据えた彼の視線は世界に向けられていた。Netflixで世界配信されたドキュメンタリー『ARASHI's Diary -Magic 73』をはじめとする一連の記録映像では、煌びやかなステージの裏に隠された泥臭い努力と、葛藤を抱えながらも前を向く生々しい素顔が捉えられている。単なるアイドルの枠に収まらず、一人の人間として苦悩し成長する姿を晒し続ける潔さこそが、多くのファンを魅了し続ける源泉なのだ。