映画『マルサの女』配信はどこで見れる?主要サブスクと無料視聴法について重要なポイントを解説いたします。最新の情報をご覧ください。

『マルサの女』が半世紀近くにわたり愛され続ける最大の理由は、綿密な取材に裏打ちされた国税局査察部(通称・マルサ)の生々しいリアルさと、極上のエンターテインメント性が完璧に融合している点にあります。

本作の主人公・板倉亮子を熱演したのは、伊丹監督の妻でありミューズでもある名優・宮本信子。おかっぱ頭に無駄のない身のこなし、脱税の手がかりを決して見逃さない鋭い観察眼を持つ女性査察官を魅力たっぷりに演じ、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。

対する脱税のターゲット、ラブホテルチェーンの経営者・権藤秀樹を怪演したのが津川雅彦です。貪欲に金を稼ぎ、巧妙に隠蔽し、愛人を囲いながらもどこか人間臭い愛嬌と哀愁を漂わせる権藤と、彼を追いつめていく板倉の奇妙な信頼関係にも似た心理戦は、映画史に残る名シークエンスとして語り継がれています。

隠し金庫のトラップ、銀行のガサ入れ(家宅捜索)、愛人名義の預金口座の特定など、プロの査察官が使うリアルな調査手法がテンポの良い本多俊之のサックス音楽に乗せて描かれる爽快感は、今見ても全く古さを感じさせません。