御歳90代に達した今もなお、日本の演技界における精神的支柱であり続ける仲代達矢。ファンが最も気にかける現在の健康状態だが、年齢相応の穏やかな生活を送りつつも、車椅子や杖を巧みに使いながら舞台演出や演技指導の現場に立ち続けている。日々の規則正しい生活と発声練習は欠かさず、衰えを見せない重厚な声質は健在だ。
近年では大作映画への連続出演こそ控えているものの、自身が立ち上げた劇団の定期公演でのスピーチや、特定の映画祭・記念イベントにおけるゲスト登壇など、限られた公の場で見せる存在感は異彩を放つ。生涯を一俳優として全うするという固い意志が、日々の佇まいから力強く伝わってくる。