「半年以上前から探しても満室ばかりで宿が取れない」という声が絶えない背景には、銀山温泉特有の構造的な理由があります。温泉街全体で営業している宿はわずか十数軒ほどしかなく、総客室数を合わせても200室前後に過ぎないためです。景観条例によって増築や高層ホテルの建設が制限されており、国内外からの膨大な宿泊需要に対して圧倒的な供給不足が生じています。
冬期の宿泊予約は、各宿の予約受付開始日(宿泊日の3カ月〜半年前など)の開始数分で完売するケースが通例です。もし宿泊予約が取れなかった場合は、近隣の大石田駅周辺や天童温泉、さくらんぼ東根駅周辺のホテルに拠点を置き、日帰りで銀山温泉を訪れるプランが現実的な選択肢となります。
日帰り観光で温泉を満喫したい場合は、隈研吾氏設計の共同浴場「しろがね湯」や風情ある「おもかげ湯(貸切風呂)」、一部の旅館が実施している日帰り入浴の受付枠を利用します。ただし、受付時間は主に10時から14時前後に限定されており、混雑時は入場制限や早めの受付終了があるため、午前中の早い時間帯に行動を開始するのが鉄則です。