メインストリームの光が届きにくいインディーズ・ロックのシーンもまた、未掘削の宝の山だ。全国各地の小規模なライブハウスで夜な夜な生み出される衝動的なサウンドは、時にメジャー作品以上の切実さとオリジナリティを放つ。自主制作のソノシートや7インチシングル、カセットテープといった物理メディアでのみ流通していた音源には、アングラならではの独特のグラマラスな熱量が宿っている。
ストリーミング未配信の激レアトラックを探し求めるリスナーの行動は、かつてのレコード掘り(ディグ)の現代版と言える。権利関係の複雑さやアーティスト自身の意向によってデジタル化されていない音源ほど、所有欲と探求心を激しく刺激する。ネット上のマニアックなコミュニティで語り継がれるそれらの音源は、ポップカルチャーの地下水脈として今も滾々と湧き出ているのだ。