坂本辰馬のトレードマークといえば、どんな非常事態でも響き渡る豪快な「アハハハ」という笑い声です。一見すると空気が読めない能天気な男に見えますが、その戦闘力と状況判断能力は極めて高く、伊達に修羅場をくぐり抜けてきた男ではありません。
右手の負傷を克服するために身につけた銃術は神業の領域に達しており、入り乱れる乱戦の中でも的確に敵の急所や武器だけを撃ち抜く圧倒的な射撃精度を誇ります。さらに、白兵戦においても夜兎族と渡り合う驚異的な体術と反射神経を見せつけ、決して戦闘面で他の四天王に劣らない実力を証明しています。
しかし、坂本の真の強さは武力そのものよりも「卓越した大局観と交渉力」にあります。激闘が繰り広げられた「洛陽決戦篇」や「銀ノ魂篇」では、星々を巻き込む巨大な利害関係を瞬時に見抜き、言葉と商談によって敵勢力を味方に引き入れる離れ業を成し遂げました。「戦で国を守るのではなく、商いで世界を繋ぐ」という坂本の名言は、暴力の連鎖に終止符を打つ『銀魂』における最も先進的な英雄像を象徴しています。