移転10年目の現場から追う:埼玉県立小児医療センターが切り拓く「次世代小児医療」の現在地と未来にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

小児期に発症した先天性心疾患や難治性疾患、小児がんを克服したサバイバーたちが成人期を迎えるにあたり、小児科から成人診療科へのスムーズな引き継ぎを行う「移行医療(Transition Medicine)」の確立は、現在の小児医療界全体が抱える最重要テーマだ。

同センターでは専門の移行医療支援部門を設置し、精神的・身体的な自立を促すプログラムを提供。成人病院側の専門科との共同外来の設置や、診療情報の引き継ぎプロセスの標準化を進めている。小児科医と成人科医が対等に対話し、患者一人ひとりのライフステージに合わせたシームレスな医療を提供する体制づくりが本格化している。