「昔は弱かったけれど、飲み続けるうちに強くなった」と語る人がいます。これは医学的には非常に危険なサインです。実際には肝臓の分解能力が劇的に向上したわけではありません。脳がアルコールという毒性に慣れ、麻痺しているだけに過ぎないからです。
この状態を「耐性の獲得」と呼びますが、これはアルコール依存症への第一歩でもあります。脳が「酔い」を感じにくくなるため、同じ満足感を得るためにより多くの量を求めるようになります。結果として、臓器にかかる負担は倍増し、ある日突然、深刻な疾患として表面化することになります。