国会議員宿舎の間取りは、単身議員向けから家族同伴の議員向けまで用途に応じた設計が施されています。代表的な施設である衆議院赤坂議員宿舎と参議院清水谷議員宿舎を中心に、その空間設計を詳しく見ていきます。
衆議院赤坂議員宿舎の本館に設けられている家族用住戸は、専有面積およそ82㎡の3LDKが標準的な間取りです。このレイアウトには明確な意図があり、約15畳ほどのリビング・ダイニングは単なる生活スペースだけでなく、地元関係者や秘書、官僚との打ち合わせを行う「簡易応接室」としても機能する動線が確保されています。プライベートな寝室スペースと来訪者を迎えるパブリック空間が明確にゾーニングされている点が、一般的なファミリー向け物件との大きな違いです。
一方、紀尾井町に位置する参議院清水谷議員宿舎も同様に専有面積約81㎡前後の3LDKが主流となっており、単身者向けには40㎡〜50㎡台の1LDK・2LDKタイプも用意されています。いずれも議員本人の執務や資料保管に対応できるよう、各居室に十分なクローゼットや収納スペースが確保されており、広さの面では都心の高級賃貸と同等クラスのゆとりが確保されています。