ドバイ郊外で定期的に開催される高級オークション市場。そこに並ぶダマスカスヤギの血統個体には、競走馬さながらのプライスタグが付く。過去の競売では、最高品質とされる一頭に日本円にして3,000万円から5,000万円を超える値がつけられた例すら存在する。
会場を埋め尽くすのは、伝統衣装トーブに身を包んだ大富豪たちだ。わずかに手のひらを挙げるだけで、数百万円単位で価格が跳ね上がる。競売の熱気は加熱の一途を辿り、会場全体が独特の緊張感に包まれる。もはやペットや実用品ではなく、世界屈指のプレミアムなコレクターズアイテムとして扱われているのだ。