かつて子どもたちが小銭を握りしめて駄菓子屋に通った味覚の原風景、それが「伊勢崎もんじゃ」だ。いちごシロップやカレー粉を入れる独特の甘辛いスタイルは、今や伊勢崎市観光物産協会も太鼓判を押すソウルフードとして再評価されている。鉄板にヘラを押し付け、ジリジリと焦げる醤油とシロップの香ばしさを熱々のまま頬張る体験は、他所では決して味わえない。
人気ドラマ『孤独のグルメ』で紹介されるような、どこか懐かしく無骨で、けれど猛烈に愛おしい大衆の味がここにある。昔ながらの鉄板焼き店では、地元の常連客と県外からの観光客が同じ鉄板を囲み、自然と笑顔を交わす。レトロな暖簾をくぐれば、時代を超えて受け継がれる飾らない美味の真髄に触れることができる。