彼女の女優としての真骨頂を堪能するうえで外せないのが、心に深く突き刺さる映画作品の数々だ。中でも、オムニバス形式で都市に生きる人々の葛藤を描いた映画『Tokyo Loss』での演技は、観客の感情を強く揺さぶった。
また、叙情的な映像美と静謐なドラマ性が話題を呼んだ『心に吹く風』においても、彼女の存在感は際立っていた。登場人物が抱える言葉にならない孤独や愛おしさを、目線の動きやかすかな息遣いで表現する演技力。上質なヒューマンドラマにおいて、彼女が放つ静かなリアリティは作品全体に深みをもたらしている。