Q1:ウモレオウギガニを素手で触っただけでも皮膚から毒が吸収されますか?
A1:皮膚が無傷であれば、表面に触れただけですぐに毒素が血中に浸透して中毒を起こす可能性は極めて低いです。ただし、傷口がある手で触れたり、触った手で目や口の粘膜をこすったり、ハサミで挟まれて出血した場合には毒素が体内に侵入する危険があります。触れた後は速やかに石鹸と流水で手を洗うことが重要です。
Q2:なぜウモレオウギガニはこれほど強烈な毒を持っているのですか?
A2:ウモレオウギガニ自身が体内で毒素を合成しているのではなく、食物連鎖による生物濃縮が原因とされています。毒素を産生する渦鞭毛藻や有毒ヒラムシ、小型の有毒底生生物などを長期間にわたって捕食することで、筋肉や肝膵臓(カニミソ)に高濃度の毒が蓄積されていきます。
Q3:万が一、誤って食べてしまった場合はどう対処すれば良いですか?
A3:直ちに指を喉の奥に差し込むなどして吐き出させ、一刻の猶予もなく119番通報して救急搬送を要請してください。その際、医療従事者に「ウモレオウギガニなどの有毒ガニを誤食した疑いがある」と明確に伝えてください。特異的な解毒剤が存在しないため、一刻も早く気道確保と人工呼吸管理が可能な高次医療機関へ到達することが救命の絶対条件となります。