場所探しに明け暮れるオーナーたちの力関係を大きく変えたのが、空間シェアリングのプラットフォーマーだ。なかでも株式会社Mellowが展開する「SHOP STOP」のようなサービスは、オフィス街のビル空きスペースやマンション敷地をデータ化し、最適な車両をマッチングするインフラとして定着した。
かつては個々の事業者が地主やビル管理会社に飛び込みで交渉していた出店場所が、いまやアプリ一つで予約・管理される時代になった。モビリティサービス・フードトラック業界は、完全にデジタルとデータによって統制されたスマートな流通網へと進化を遂げている。
プラットフォームの恩恵は計り知れない。人流データに基づいた需要予測や決済データの可視化により、無駄な廃棄ロスを抑え、安定した売上基盤を築くことが可能になった。一方で、売上手数料の支払いが発生するため、薄利多売のビジネスモデルでは手元に残る利益が圧迫されるという新たな構造的課題も生んでいる。