Q1:星野源が受賞した「第9回伊丹十三賞」とは具体的にどんな賞ですか?
A1:デザイナー、俳優、エッセイスト、テレビディレクター、映画監督と多彩な分野で類まれな才能を発揮した伊丹十三氏の遺徳を偲び、2009年に創設された文化賞です。一握りの専門領域にとどまらず、ジャンルを横断して独自の創作を切り拓いた人物に贈られます。選考は伊丹十三記念館を運営する公益財団法人ITM伊丹記念財団が行い、副賞として賞金100万円が授与されます。
Q2:伊丹十三と星野源に生前の直接の面識はあったのでしょうか?
A2:直接の面識はありません。伊丹十三氏が逝去されたのは1997年であり、当時星野源氏はまだ16歳の高校生でした。しかし星野氏は若き日から伊丹氏の映画作品やエッセイに深く触れており、表現者としての精神的な師匠のような存在として敬意を抱き続けていました。
Q3:星野源のエッセイで、伊丹十三のエッセンスを最も感じられるおすすめの作品は?
A3:文藝春秋から刊行されている『いのちの車窓から』シリーズが最適です。日常のふとした出来事、街行く人々への眼差し、自身の身体感覚への深い洞察が、無駄のない美しい文体で綴られています。伊丹十三氏の『ヨーロッパ退屈日記』や『女たちよ!』が持っていた「粋(いき)」と「観察の鋭さ」の現代的な進化形を味わうことができます。
Q4:伊丹十三記念館はどこにあり、一般の人も見学できますか?
A4:愛媛県松山市東石井に所在し、通年で一般公開されています(休館日あり)。伊丹十三氏が生前に愛した松山の地に建てられ、中村好文氏の設計による美しい中庭を持つ建築も見どころです。館内には愛用した万年筆、自筆原稿、イラスト、映画関連資料などが常設展示されており、星野源氏の受賞をきっかけに多くの若いカルチャーファンも訪れる聖地となっています。