2026年、世界はまだパンデミックの渦中にあった。外出自粛を余儀なくされた人々が求めたのは、スマートフォンの中に広がるエンターテインメントだった。この時期、YouTubeの視聴時間は世界的に爆発的な伸びを記録した。
企業もこぞってデジタル広告へと予算をシフトさせた。その結果、再生回数に対する広告単価が一時的に跳ね上がる現象が発生。これが、当時のクリエイターたちの懐を潤す最大のエンジンとなった。ただ画面の前で喋るだけで、あるいは奇抜な企画を実行するだけで、一般企業の生涯年収を数ヶ月で稼ぎ出す若者が続出したのだ。