伊坂幸太郎「殺し屋」徹底攻略!読む順番と777の伏線・映像化

伊坂幸太郎「殺し屋」徹底攻略!読む順番と777の伏線・映像化

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シリーズをこれから読み始める人が最初に直面するのが、「どの作品から手をつけるべきか」という疑問だろう。結論から言えば、刊行順に読み進めるのがもっとも濃密な読書体験を得られるルートだ。本シリーズは一作ごとに独立した事件を描きつつも、裏社会の設定や脇役の因縁が細部で巧妙につながっている。

第一作『グラスホッパー』は、妻を殺された元教師の鈴木が復讐のために裏組織へ潜入し、三人の殺し屋――押し屋の槿、自殺専門の鯨、ナイフ使いの蝉――の争いに巻き込まれていくダークな群像劇だ。続く第二作『マリアビートル』は、東京発盛岡行きの東北新幹線という密室を舞台に、不運すぎる殺し屋「天道虫」こと七尾や、みかんとレモンの凸凹コンビが入り乱れる超高速サスペンスである。

第三作『AX アックス』では、凄腕の殺し屋でありながら家庭では妻の機嫌を過剰に恐れる恐妻家「兜」の切ない葛藤と家族愛が描かれる。そして第四作『777 トリプルセブン』へと物語のバトンは渡される。時系列としても刊行順とほぼ一致しているため、まずは『グラスホッパー』から順を追ってページをめくることで、著者が仕掛けた世界観の広がりを余すところなく堪能できるはずだ。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。