そもそもエンターテインメント業界において、「パキる」はきわめて健康的で前向きなコミュニケーション用語だった。その火付け役となったのが、タツノコプロ制作のアニメ『プリパラ』である。劇中で主人公・真中らぁらを演じる声優の茜屋日海夏をはじめ、キャスト陣がイベントやメディアでトモチケを「パキる」姿はファンの間で熱狂的に親しまれた。
特に『劇場版プリパラ み〜んなでかがやけ!キラリン☆スターライブ』が公開された時期には、映画館やイベント会場でファン同士がチケットを折り取って交換し合う光景が常態化。友情を深める絆の象徴として定着した経緯がある。子供から大人まで幅広く愛されたこの言葉が、なぜ闇の側面を帯びるようになったのだろうか。