古来、爪や髪の毛は人間の生命力や魂、霊力が宿る神聖な場所とみなされてきました。そのため、爪切りにまつわる言い伝えは日本のみならず世界中に数多く存在します。
夜爪切りのスピリチュアルな意味としては、「爪を切って体から切り離すことで、夜の魔物や邪気を引き寄せる」「生霊や呪いの媒体に利用される」といった呪術的な側面が警戒されていました。落ちた爪をそのままにしておくと魂を吸い取られるという民間信仰も各地に残っています。
日本や西洋に伝わる爪の迷信には、次のようなものがあります。
- 夜に足の爪を切ると親の顔を忘れる:手よりもさらに手元が狂いやすく、危険度が高かった足の爪切りを強く戒めたもの。
- 月曜日に爪を切ると健康になり、日曜日に切ると悪魔に狙われる:キリスト教圏に伝わる曜日ごとの爪切り占い。安息日に労働や身だしなみの手入れをすることを戒めた教え。
- 切った爪を火に投げ入れると早死にする:火の神に対する不敬とされ、身体の一部を焼く行為が不吉とされた。