このような地域での盛り上がりを強烈に後押ししているのが、大手チェーンによる戦略的なサービス投下だ。カラオケ業界を長年牽引する株式会社第一興商は、最高峰の音響システムと高精細な映像機器を軸に、音質や歌い心地に一切妥協しない本格派ファンをしっかりと掴んでいる。対する株式会社コシダカホールディングスは、「まねきねこ」ブランドを通じて飲食の持ち込み自由化や早朝割引といった革新的な制度を次々と打ち出し、利用のハードルを極限まで下げてみせた。
巨大企業同士による熾烈な競争は、地域店舗のサービス水準を底上げする結果を生んでいる。単に部屋を貸し出すという旧来の商行為を超え、空間そのものの付加価値をいかに高めるかという新たなステージへ突入した。