アフリカの深い森で生き抜く営みは、外から見る以上に壮絶を極める。ジャングルの厳しい掟をありのままに描いた映画『ディズニーネイチャー/チンパンジー 愛の物語』や、長年にわたり放映されてきた数々の自然・科学ドキュメンタリーでも紹介されている通り、野生の群れには常に背中合わせの危機が漂う。
幼少期の死亡率は極めて高く、無事に成獣へ成長できる個体は半数近くに絞られる。怪我からの感染症や体内に巣食う寄生虫、急激な気候変動に伴う栄養失調。こうした過酷な試練をくぐり抜けたわずかな個体だけが、野生下での高齢期である30代や40代へと歩みを進めることができる。