1999年に勃発した「ミッチー・サッチー騒動」は、平成の芸能史において最大のワイドショー劇場として列島を揺るがしました。発端は、日本舞踊家で女優の浅香光代さんがラジオ番組で沙知代さんの横暴な態度や言動を公然と批判したことでした。
これに対し、沙知代さんも一歩も引かずに反論を展開したことで全面戦争に突入します。さらに、デヴィ夫人や十勝花子さんをはじめとする多数の著名人が参戦し、連日各局の情報番組がトップニュースで報じる異例の事態となりました。舞台裏における経緯と真相を探ると、単なる女性同士の感情的なもつれにとどまらず、沙知代さんの歯に衣着せぬ発言スタイルと、それを格好のコンテンツとして消費した過熱メディアの構造が浮き彫りになります。
この騒動は沙知代さんの知名度を圧倒的なものにした一方で、2001年に東京地検特捜部が動いた法人税法違反(脱税)容疑での逮捕劇へとつながる契機にもなりました。この逮捕を受け、当時阪神タイガースの監督を務めていた野村克也氏が即座に引責辞任を決断するなど、夫妻の人生における最大の試練となったのです。