ロングブレスの効果を最大限に引き出すための要となるのが、「丹田(たんでん)」の意識とインナーマッスルの連動だ。東洋医学で古くから重視されてきたお腹の深部・丹田呼吸法をベースに、美木良介は洋的な解剖学アプローチを融合させた。ただ漫然と息を吐くのではなく、下腹部に意識を集中させ、お尻を強く締めながら全身の筋肉をピンと緊張させることが成功への絶対条件となる。
実践における最大の秘訣は、「3秒で吸って7秒で強く吐き切る」という時間配分と、吐き切る瞬間に腹筋を極限まで凹ませる点にある。初めは数回行うだけで頭がクラクラするほどの運動量を感じるはずだ。日々の生活の中で、毎朝の数分間や仕事の合間に正しく丹田を意識した呼吸を繰り返す。この継続こそが、身体の深層にある筋肉を覚醒させ、太りにくくしなやかな体幹を手にする唯一の道である。