ネット上のコミュニティやSNS、主婦層の意見交換掲示板では、揚げ油の清澄化や再利用に関して数多くの実体験が寄せられています。そこから見えてくるのは、マニュアル通りにはいかない生々しい失敗談と工夫の数々です。
片栗粉の裏ワザを実践したユーザーからは、「驚くほど油が透き通って感動した」という称賛がある一方で、「油が熱すぎたらしく、片栗粉を入れた瞬間にバチバチと跳ねて鍋の周りが大惨事になった」「温度が低すぎて片栗粉が固まらず、逆に油全体が白く濁ってしまい全部捨てる羽目になった」という手記も少なくありません。
また、活性炭フィルター付きオイルポットの利用者からは、「油のニオイ残りが劇的に減り、唐揚げの翌日にドーナツを揚げても違和感がなかった」という肯定的な評価が寄せられる反面、「ろ過に半日近く時間がかかる」「替えのカートリッジ代がかさみ、結局安い油をこまめに買い直したほうが安上がりなのではないか」といったランニングコストに関する葛藤も根強く存在します。
現場取材を通じて浮き彫りになったのは、多くの人が「節約のために油を長持ちさせたい」という経済的動機と、「古くなった油で家族の健康を損ないたくない」という不安の狭間で揺れ動いているという実情です。