どれほど精巧に施されたカットであっても、自宅での再現性が伴わなければ意味をなさない。朝のわずかな時間でサロン帰りのクオリティを蘇らせるには、ブローとアイロンワークの基本を押さえておく必要がある。
スタイリングの成否を分けるのは、ベースとなる根元の立ち上げだ。前髪とサイドバングの境目に水やブローローションを軽く吹きかけ、ドライヤーの温風を左右から交互に当てて生えグセをリセットする。根元が立ち上がることで、毛先が自然に後ろへと流れる土台が完成する。
アイロンを入れる際は、温度設定を140〜160度に抑え、26mmから32mmのコテ、あるいはストレートアイロンで滑らせるように熱を通す。仕上げには、資生堂プロフェッショナルやミルボンなどの軽やかなオイルやポイント用バームを指先に極少量馴染ませ、毛先の内側から手ぐしを通すように塗布する。表面にベタッと付けず、毛先だけに束感を宿すことが、透け感のある軽やかなフォルムを長時間キープする鉄則だ。